真田十勇士

真田氏を題材にした小説から出たヒーロー「真田十勇士」と「真田幸村」について掲載しています。
真田氏は大坂の陣での真田信繁の活躍が、江戸中期頃から真田幸村や忍者軍団の活躍として小説化され、過去に度々真田ブームを起こしてきました。
現在、真田信繁(真田幸村)が語られる時に、全くの作り話や史実を誇張したストーリー、いわば伝説が現実に起きたことであるかの様な表現で用いられてしまうことは、将来に向かって歴史を語り継いでいくことにおいて大変憂慮すべきことだと思います。
このページでは、真田幸村と真田十勇士が小説化されたこと、創作されていった真田十勇士のキャラクターについてご紹介しますが、史実とフィクションが曖昧な真田氏において史実の部分を大切に守っていく心を忘れないで頂きたいと、サイト管理者は思っています。
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真田十勇士とは

真田幸村と真田十勇士の活躍は江戸時代中期に創作された

明治時代に真田十勇士の物語が確立し、現在に至る

真田十勇士メンバー

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真田十勇士とは
真田幸村と真田十勇士の活躍は江戸時代中期に創作された

実は真田幸村という人物や真田十勇士という忍者軍団は架空のものであり実在した人々ではありません。
真田幸村や真田十勇士が活躍する物語の原形は、江戸時代中期頃に大坂で作られた「真田三代記」や「難波戦記」といった小説であると言われています。

真田幸村のモデルになった真田信繁を輩出した真田氏は、戦国時代において武田・上杉・北条・織田・豊臣・徳川など大勢力が争う国境近くに領地を持っていた影響で、歴史の様々な重要な場面に登場し、さらに信繁は大坂の役での活躍が世間から注目を浴び、その生き様は史実においてもドラマチックなものになっています。

江戸時代の作家が、その様な真田氏の魅力に目を付け、史実に味付けをして壮大なフィクションとして物語を作り、世に送り出したのが、「難波戦記」や「真田三代記」です。
そして、それらから派生した複数の真田関連の作品は講談や舞台などで演じられるようになり、全国に広まりました。

明治時代末期から大正時代初期にかけて真田十勇士の物語が確立し、現在に至る

1911(明治44)年5月、大阪の立川文明堂から「立川文庫」という文庫本のシリーズの発刊が開始されました。
そして、大正に変わらないうちに真田が登場する作品としては第1作である第五編「真田幸村」が発刊されました。
これは、江戸時代中期頃に作られた「真田三代記」や「難波戦記」といった小説をベースにして、真田幸村の家臣として華麗に忍術を扱う真田十勇士などを登場させた小説で、この後この「立川文庫」から数多くの真田小説が世に送り出されました。

真田昌幸の二男として真田幸村が登場し、幸村を主とする真田十勇士が活躍します。
大坂の陣が近づく頃には、幸村に加え、息子の大助も物語に登場します。
真田十勇士のメンバーは猿飛佐助・霧隠才蔵・穴山小助・海野六郎・筧十蔵・根津甚八・三好為三入道・三好清海入道・望月六郎・由利鎌之助です。
小説の主なストーリーは、武田氏のもとで生き残ってきた真田氏が、真田氏と真田十勇士が対立している徳川氏やその家臣達と駆け引きを行っていきながら、関ヶ原で激突し、九度山に幽閉されて、最終的に大坂の役で激戦を展開する場面につながっていくというものです。

1913(大正2)年、真田十勇士のキャラクターをメインにした作品の第1弾である第四十編「猿飛佐助」が発刊されました。
これは、今で言うスピンオフ作品ですね。

立川文庫シリーズは約200編を世に送り出しましたが、大正末期に発刊が終了されました。

戦後になっても真田の人気は衰えることなく、真田幸村や真田十勇士の活躍は、様々な小説・マンガ・アニメ・映画によって描かれるに至っています。

昭和時代になって作家である池波正太郎により「真田太平記」という小説が執筆され出版されました。
真田太平記はベストセラーになり、NHKで連続テレビドラマ化(大河ドラマではない)されました。
真田氏と真田十勇士の人気が再び高まりました。

真田十勇士メンバー
真田十勇士リスト

真田十勇士は架空のキャラクターであり、明治から発刊が始まった「立川文庫」によって創作されました。
個々の作品や出版された時代によって設定が違いますので、ここでは代表的なものを掲載しています。
キャラクターの一部で、16世紀の中国・明の時代に書かれた小説「水滸伝(すいこでん)」や「西遊記(さいゆうき)」から設定を取り入れたという説もあります。

名前
設定(主に立川文庫での設定・真田三代記での存在など)
猿飛佐助
さるとび さすけ
甲賀流忍者。
父は鷲塚左大夫父は真田と吾妻にまたがる鳥井峠の辺りに住む鷲塚左太夫(わしづか さだゆう)。
戸沢白雲斎を師匠とし、甲賀流忍法を学び、五遁(ごとん)の術を駆使しする。
陽気で軽妙な性格。
狩りをするために鳥井峠へ来ていた幸村に、能力を買われて幸村の家臣になりました。
幸村が九度山に幽閉されている時に諸国をまわり、大坂の役に備えて仲間を集める。
立川文庫の第五編「真田幸村」から三勇士の1人として登場し、勇士が増えた後は十勇士の筆頭として活躍する。
忍法を駆使し縦横無尽に活躍するため、真田十勇士の中で最も主人公的に描かれ、人気があります。
霧隠才蔵
きりがくれ さいぞう
伊賀流忍者。
父は浅井長政の家臣として侍大将を務める霧隠弾正左衛門。
父の戦死後、百地三太夫(ももち さんだゆう)を師匠とし、伊賀流忍法を学びんだ。
浅井家再興の軍資金を集めるために山賊になりましたが、仲間集めの旅をしている猿飛佐助と出会い、忍法比べで対決した後、佐助に仕官する。
佐助の陽気さと対照的な、物静かな性格。
霧隠才蔵の原形は「真田三代記」で、忍者頭の霧隠鹿右衛門として登場しています。
海野六郎
うんの ろくろう
武士。
真田氏の重臣である海野氏の出身。
父は真田昌幸に侍大将として仕えた譜代の家臣で、六郎も幼い頃から幸村の家臣として仕え、十勇士の中では最古参で、幸村の右腕的存在です。
目立った技は持ち合わせていませんが、仲間の活躍を陰で支える存在です。
大坂夏の陣では300人の手勢または数人の先鋭で部隊で徳川方に突入しています。
大坂の役後も幸村大助らと共に生き残る設定もあります。
「真田三代記」でも名前は違いますが、海野姓のキャラクターが登場しているようです。
穴山小助
あなやま こすけ

武士。
武田氏を裏切って織田氏による武田氏滅亡のきっかけを作った穴山梅雪の甥です。
武田氏滅亡後、小助の父である玄蕃は特定の主を持たずに戦場を渡り歩く浪人でした。
真田幸村からスカウトされ、真田氏の家臣になります。
真田幸村と同年令で、体つきや容姿が似ているため、7人存在する幸村の影武者の筆頭として活躍します。
大坂夏の陣で家康の本陣を攻撃、原隼人(原隼人正)と戦い、壮絶な戦死を遂げます。
武田信玄の甥という設定も存在するようです。
「真田三代記」から登場しています。
穴山小助という実在の人物がいますが、物語に登場する穴山小助の設定や活躍はフィクションです。

筧十蔵
かけい じゅうぞう
武士。
出身については様々な設定があるようです。
1.豊臣譜代の蜂須賀(はちすか)氏の家臣として蜂須賀氏の屋敷に身を寄せていましたが、大坂城に乗り込んできた幸村に憧れて家臣になった。
2.幸村の家臣である筧十衛の子供で、親の後を継いで幸村の家臣になった。
3.筒井順慶(つつい じゅんけい)の家臣である筧孫兵衛の子供。
4.豊後国富来2万石城主の嫡子
など、出身の設定は複数あります。
種子島銃の射撃の腕は百発百中を誇り、鉄砲部隊を組織して狙撃など銃撃戦にも対応できる、十勇士の中では異色の存在です。
由利鎌之助と共に西国を旅して、情報収集をする。
幸村と大助らと共に薩摩に生き延びる。
三好清海入道
みよし せいかいにゅうどう

武士。
出羽国亀田城主の息子で、母は真田昌幸の後妻と姉妹です。
亀田城が落城し浪人になった時、親戚である真田氏を頼り、家臣になりました。
真田十勇士の中で最年長です。
僧侶の姿ですが、戦いの時には18貫という重い鉄棒を振り回し、敵を倒していく豪傑です。
猿飛佐助と共に仲間集めの旅に出ました。
大坂の役では弟と共に大量の火薬を用いて、徳川父子を討とうとしましたが失敗し、切腹しました。
大坂の役の時点で90才という設定もあります。
実在した三好政康をモデルにしたと言われていますが、物語での設定は全てフィクションです。

三好伊三入道
(三好為三入道)
みよし いぞうにゅうどう

武士。
亀田城が落城した後、由利鎌之助と共に鈴鹿山中で山賊になっていましたが、兄である三好清海入道からの誘いを受けて幸村の家臣にりました。
鉄棒、または樫に鉄筋を打った棍棒を振り回し、敵を倒していく豪傑です。
大坂夏の陣では大量の火薬を用いて、徳川父子を討とうとしましたが失敗し、切腹した後、辞世の句を詠みました。
「落ちゆかば、地獄の釜を踏み破り、あほう羅刹(らせつ)のことを欠かさん」
大坂の役の時点で86才という設定もあります。
「真田三代記」では伊三入道として登場します。
実在した三好政勝をモデルにしたと言われていますが、物語での設定は全てフィクションです。

望月六郎
もちづき ろくろう
甲賀流忍者
甲賀流忍術を扱い、火術に長けている。
大筒、地雷火など火薬関連の武器の製造や使用。
大坂夏の陣で影武者の1人として徳川方に突入し壮絶な最期を遂げているものや、 九度山真田屋敷の留守居役として、幸村の近くで生活し、伊藤団右衛門、三浦新兵衛、山田舎人、斑鳩幸右衛門、林源次郎、木村助五郎らと共に幸村の影武者を務めるという設定もあります。
望月という姓は滋野三家である海野氏・望月氏・祢津氏のうちの望月氏から取ったと思われます。
望月氏を忍者に設定した理由については、望月氏は甲賀流忍者である甲賀五十三家の望月氏(望月三郎兼家)を輩出しているためであると言われています。
「真田三代記」では望月六右衛門が登場しています。
由利鎌之助
ゆり かまのすけ
武士。
越前国の大名である朝倉義景の一族、または、三河国野田城主である菅沼新八郎(すがぬま しんぱちろう)の家臣、または、三好兄弟が城主だった出羽国亀田城付近の百姓の子供など、出身の設定は複数あります。
亀田城が落城した後、鈴鹿峠近くの山中で山賊氏をしていた鎖鎌の達人で、為三入道らとともに幸村の家臣になったという設定です。
鎖鎌を振り回し、敵を倒していく豪傑ですが、槍の達人でもあります。
豊臣秀吉の御前試合で、同じく槍の名手である後藤又兵衛と対決をしたが、負けたため日本第二の槍の名手となる。
大坂の陣では、海野六郎とは別の一隊を作り、活躍します。
根津甚八
ねつ じんぱち
海賊。
かつては海賊の頭領でしたが、幸村が九鬼水軍の動きを探りに出かけた時に、出会って幸村の家来になったという設定です。
由利鎌之助とは喧嘩友達です。
「真田三代記」では大坂夏の陣では真田幸村の7人の影武者の1人になり、徳川方と激闘を繰り広げた後、討ち死にします。
根津という姓は滋野三家(海野・禰津・望月)の禰津(祢津)を元に名付けられたようです。
史料として残る「真武内伝」には、望月宇右衛門と穴山小助が真田信繁(幸村)の影武者であるという記述があるため、穴山小助や望月六郎の設定に影響を与えていると思われますが、もともとこの「真武内伝」の影武者の記述部分については信憑性が低いようです。
その他のキャラクター
その他
 
お江
おこう
作家である池波正太郎の小説「真田太平記」に登場するくノ一(女忍者)です。
真田太平記では幸村配下の忍者達を真田十勇士とは呼ばず、「草の者」と呼ぶ。
甲賀忍者である父馬杉市蔵から忍術を学び、父と共に織田氏から武田氏、さらに真田の忍びになります。
織田氏から徳川氏に主をかえた昔の仲間に命を狙われ続けます。
その後、父亡き後も真田の忍びとして働き、上田合戦、関ヶ原合戦、大坂の役と、ほぼ全編に渡り活躍します。
メディアでの真田十勇士
江戸〜明治時代の小説
作品名
発刊期間
概要
軍記物語「難波戦記」 1672(寛文12)年? 真田昌幸の二男を信繁(幸村)ではなく「幸村」と言う名前を使って登場させた初めての作品だと言われています。
歴史小説「真田三代記」 江戸元禄期 現在において真田十勇士と呼ばれるキャラクターの内、猿飛佐助と望月六郎を除いた8人が登場しているため、この作品が十勇士を生み出した切っ掛けを作ったと言われています。
現代小説
作品名
発刊期間
概要
真田太平記 1974年より1982年まで週刊朝日(朝日新聞社)にて連載。
単行本は1974年より1982年まで全16巻が朝日新聞社から出版され、現在は1987年より潮社文庫から全12巻が発売されている。

著者:池波正太郎
池波正太郎 真田太平記館

池波正太郎(いけなみ しょうたろう)
生没年:1923(大正12)年1月25日
    〜1990(平成2)5月3日
東京都台東区生まれ。小説家。

映画
作品名
公開年
製作
概要
真田幸村の謀略 1979年 東映 監督:中島貞夫  主演:松方弘樹
テレビドラマ
作品名
放送期間
放送局
概要

水曜時代劇
真田太平記

1985年4月3日
〜1986年3月19日
全45話
NHK

原作:真田太平記(著者:池波正太郎)
真田信幸:渡瀬恒彦  真田幸村:草刈正雄
真田昌幸:丹波哲郎

風雲!真田幸村 1989年 テレビ東京系 真田幸村:北大路欣也
12時間超ワイドドラマ
家康が最も恐れた男 真田幸村
1998年1月2日 テレビ東京系 真田幸村:松方弘樹
真田十勇士 1975年
〜1977年
NHK 人形劇
人形師:辻村寿三郎(辻村ジュサブロー)
アニメ
作品名
放送期間
概要
新釈 戦国英雄伝説 眞田十勇士 2005年12月26日
〜12月28日

銀河英雄伝説のスタッフが制作
新釈 戦国英雄伝説 眞田十勇士 公式サイト

テレビゲーム
作品名
発売元
概要
信長の野望・シリーズ 株式会社コーエー シミュレーションゲーム
太閤立志伝・シリーズ 株式会社コーエー シミュレーションゲーム
戦国無双・シリーズ 株式会社コーエー アクションゲーム
戦国BASARA・シリーズ 株式会社カプコン アクションゲーム
その他
作品名
 
   
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